現在表示しているのは、次のバージョン向けのドキュメントです。Kubernetesバージョン: v1.21

Kubernetes v1.21 のドキュメントは積極的にメンテナンスされていません。現在表示されているバージョンはスナップショットです。最新のドキュメントはこちらです: 最新バージョン

PodとReplicationControllerのデバッグ

このページでは、PodとReplicationControllerをデバッグする方法を説明します。

始める前に

Kubernetesクラスターが必要、かつそのクラスターと通信するためにkubectlコマンドラインツールが設定されている必要があります。 このチュートリアルは、コントロールプレーンのホストとして動作していない少なくとも2つのノードを持つクラスターで実行することをおすすめします。 まだクラスターがない場合、minikubeを使って作成するか、 以下のいずれかのKubernetesプレイグラウンドも使用できます:

バージョンを確認するには次のコマンドを実行してください: kubectl version.

Podのデバッグ

Podのデバッグの最初のステップは、Podを調べることです。 次のコマンドで、Podの現在の状態と最近のイベントを確認して下さい。

kubectl describe pods ${POD_NAME}

Pod内のコンテナの状態を確認します。 コンテナはすべてRunning状態ですか?最近再起動はしましたか?

Podの状態に応じてデバッグを続けます。

PodがPending状態にとどまっている

PodがPending状態でスタックしている場合、ノードにスケジュールできていないことを意味します。 一般的に、これは、何らかのタイプのリソースが不足しており、それによってスケジューリングを妨げられているためです。 上述のkubectl describe...コマンドの出力を確認してください。 Podをスケジュールできない理由に関するスケジューラーからのメッセージがあるはずです。 理由としては以下のようなものがあります。

リソースが不十分

クラスター内のCPUまたはメモリーの供給を使い果たした可能性があります。 この場合、いくつかのことを試すことができます。

  • クラスターにノードを追加します

  • 不要なPodを終了して、 Pending状態のPodのための空きリソースを作ります。

  • Podがノードよりも大きくないことを確認します。 例えば、すべてのノードのキャパシティーがcpu: 1の場合、cpu: 1.1を要求するPodは決してスケジュールされません。

    kubectl get nodes -o <format>コマンドでノードのキャパシティーを確認できます。 必要な情報を抽出するコマンドラインの例を以下に示します。

    kubectl get nodes -o yaml | egrep '\sname:|cpu:|memory:'
    kubectl get nodes -o json | jq '.items[] | {name: .metadata.name, cap: .status.capacity}'
    

    リソースクォータ機能では、 消費できるリソースの合計量を制限するように構成できます。 Namespaceと組み合わせて使用すると、1つのチームがすべてのリソースを占有することを防ぐことができます。

hostPortの使用

PodをhostPortにバインドすると、Podをスケジュールできる場所の数が制限されます。 ほとんどの場合、hostPortは不要です。Serviceオブジェクトを使用してPodを公開してください。 どうしてもhostPortが必要な場合は、コンテナクラスター内のノードと同じ数のPodのみをスケジュールできます。

PodがWaiting状態にとどまっている

PodがWaiting状態でスタックしている場合、Podはワーカーノードにスケジュールされていますが、そのマシンでは実行できない状態です。 この場合も、kubectl describe ...の情報が参考になるはずです。 PodがWaiting状態となる最も一般的な原因は、イメージをプルできないことです。 確認すべき事項が3つあります。

  • イメージの名前が正しいことを確認して下さい。
  • イメージはリポジトリーにプッシュしましたか?
  • マシンで手動でdocker pull <image>を実行し、イメージをプルできるかどうかを確認して下さい。

Podがクラッシュする、あるいはUnhealthy状態

Podがスケジュールされると、動作中のPodをデバッグするに説明されている方法がデバッグに使用可能です。

ReplicationControllerのデバッグ

ReplicationControllerはかなり明快です。Podを作成できるか、できないかのどちらかです。 Podを作成できない場合は、上述の手順を参照してPodをデバッグしてください。

kubectl describe rc ${CONTROLLER_NAME}を使用して、レプリケーションコントローラーに関連するイベントを調べることもできます。

最終更新 August 30, 2020 at 1:16 AM PST : Update debug-pod-replication-controller.md (a74f06a0fe)